1日目に蒸し米を麹室(こうじむろ)に入れ、床台の上に広げます。
予定温度になったら篩(ふるい)で麹種(こうじたね)を振り掛け、その米を一箇所に集めて布で包み21~22時間置きます。
麹室の乾湿差によって水分の発散をうながし、その間に麹菌の発芽と共に品温が上ってきます。麹造りとは状ぼうと水分の発散にあると言われます。
2日目に木箱に米を小分けに盛り、積み重ねて管理します。盛りから5~6時間後には塊をほぐして品温の均一化を計る仲仕事(なかしごと)をし、さらに5~6時間後にまた塊をほぐし品温の均一化を計るため箱の中いっぱいに広げる仕舞い仕事(しまいしごと)をし、麹の乾燥と破込み(はぜこみ 麹菌が米の中に入り伸びていく事)を良くしていきます。
仕舞仕事後12~13時間の3日目に麹室から麹を出す出麹(でこうじ)となり、乾燥室へ保管し、4日目に仕込みに使われます。
すべて手作業ですので大変手間がかかりますが、麹菌の繁殖をよりきめ細やかに管理する事ができます。